相続

【弁護士監修】車の相続の手続きってどうやるの?必要な書類や費用はどうなってるの? 自動車相続の手続きの一連の流れとは?!

相続財産の中に、自動車が含まれていた場合には、どのように相続手続をすれば良いでしょうか。

車の相続の手続きは、不動産ほどではありませんが、単純な現預金の相続などと比べると少し複雑になっています。

今回は、自動車の相続手続について、詳しく解説していきます。

目次

自動車を相続する流れとは!?

自動車の名義人を確認

まずは、自動車の名義人が、被相続人かどうかを確認することから始まります。

自動車の名義人は、自動車検査証の「所有者」「氏名又は名称」の部分で確認することができます。

自動車の相続人の確定

「所有者」「氏名又は名称」に記載されている者(被相続人)が死亡した場合、相続が発生します。

相続が発生し、遺言書がない場合、法定相続人で遺産分割協議を行い、誰が自動車を相続するのか決めなければなりません。

ですので、自動車の所有者の相続人を確定する必要があります。

遺産分割協議書を作成

法定相続人が確定し、遺産分割協議がまとまったら,遺産分割協議書を作成します。

被相続人の預貯金の解約,不動産及び自動車の名義変更等をする際には、遺産分割協議書が必要になります。

【必要書類一覧】戸籍謄本や名義変更の書類を準備!

自動車の名義変更(相続)をする際には、次の資料を準備する必要があります。

なお、以下の資料は、遺産分割協議により,相続人1人が相続することを前提としています。

・自動車検査証

・車庫証明書(自動車の保管場所が変更となる場合)

・被相続人の死亡が分かる戸籍謄本

・相続人全員の戸籍謄本

・遺産分割協議書

・自動車を相続する者の印鑑登録証明書

・自動車を相続する者の実印

また、「申請書」及び「自動車税・自動車取得税申告書」を作成します。

運輸支局で名義変更手続き

自動車の名義変更の手続は、運輸支局で行います。

同支局では、「申請書」を作成します。

そして、名義変更の登録手数料として印紙を購入して、「手数料納付書」を作成します。

「申請書」、「手数料納付書」及び戸籍謄本等の必要処理を窓口に提出します。

新しい車検証を受け取る

「申請書」、「手数料納付書」及び戸籍謄本等の必要処理を窓口に提出すれば、新しい車検証が作成されますので、車検証を受け取ります。

自動車税などの申告を行う

 運輸支局に隣接する自動車税申告窓口にて、「自動車税(環境性能割・種別割)申告書(報告書)」を提出します。

自動車相続の手続きの流れでかかってくる費用はどれくらい?!

 自動車相続の手続では、一般的に、各種必要書類の取得費用、車庫証明の取得費用、運輸支局での手数料になります。

その他自動車の相続に関連して発生する手続きとは?

自動車の相続手続をする際、どの相続人も使用しないことから、譲渡や売却することもあります。

このような場合の手続について、解説します。

自動車の譲渡に必要な手続きや書類、発生する費用とは?!

自動車を第三者に譲渡する場合、遺産分割協議書にその旨記載しておきます。

なお、相続する自動車の査定額が100万円以下の場合には、相続人1人で作成できる「遺産分割協議成立申立書」を提出することもできます。

遺産分割協議書を作成した後、実際に譲渡手続を行います。

第三者に譲渡する際、相続人全員で行うか、代表者が行うかにより書類は異なります。

まずは、「譲渡証明書」が必要となります。

これは、相続人全員、代表者のみが行う場合、いずれも必要になります。

そして、譲渡する側は、印鑑登録証明書、実印が必要になります。

相続人全員であれば、全員分が必要となり、代表者が行う場合には、代表者のみで足ります。

相続を原因として名義変更をまずすることになりますので、手数料分の印紙が必要になります。

譲渡される側は、印鑑登録証明書、実印が必要になります。

自動車の売却に必要な手続きや書類、発生する費用とは?!

自動車を第三者に売却する場合、遺産分割協議書にその旨記載しておきます。

そして、完成した遺産分割協議書を用いて、実際に売却をします。

売却の際には、譲渡の際と同様、相続人全員で行うか、代表者が行うかにより書類は異なります。

ですので、全員で売るのであれば、全員の印鑑登録証明書及び実印、代表者であれば、印鑑登録証明書及び実印になります。

また、自動車を購入する人は、車庫証明を準備する必要があります。

車庫証明の手数料は、都道府県ごとに異なりますので、事前に確認するのが良いでしょう。

自動車保険の名義変更の手続きや書類、発生する費用とは?!

自動車の名義変更をした場合、自動車保険の変更もしなければなりません。

保険の契約者名義を変更する必要があります。

毎月の保険料の引き落としに影響があります。

自動車を利用する人、すなわち被保険者も変更する必要があります。

被保険者を変更しなければ、保険契約によっては保障を受けられない可能性があります。

ですので、被保険者も変更しておかなければなりません。

自動車の所有者も変更が必要になります。

こちらも変更しなければ、保険契約によっては保障を受けられない可能性があります。

自動車相続に関する注意点とは?!

自動車相続の際にもう自動車を使用しないときはどうするのか、また、相続手続の際に気をつけるべきことは何かについて解説します。

車の一時抹消登録や永久抹消登録などを行うこともできる?!

自動車の一時抹消は、一時的に自動車の登録を抹消するための手続きです。

一時抹消をすることによって、その自動車は公道を走れなくなります。

しかし、自動車税をはじめとする税金が非課税になり、自賠責保険を支払う義務もなくなります。

年間で数万円以上の節約になりますので、自動車に乗る機会が減っている場合に手続きすると有効でしょう。

 

永久抹消は、自動車を解体して処分したり、中古車として販売したりする場合に行う手続きです。

一時抹消とは違い、自動車重量税の還付を受けられます。

相続人の優先順位に注意?!

配偶者は常に相続人になります。

血族相続人については、優先順位があります。

すなわち、血族には順位があり、先順位にランクされる血族相続人が存在しないときにはじめて、後順位の血族相続人が法定相続人とされています。

第1順位の相続人は、子です。

第2順位の相続人は、直系尊属です。親等の異なる直系尊属間では、親等の近い者が相続資格を取得し、それ以外の直系尊属は相続資格を取得しません。

第3順位の相続人は、兄弟姉妹です。

単独相続と共同相続の違いをしっかりと把握しておかないとダメ?!

単独相続とは、ある遺産を一人の相続人が単独で相続し、遺産は単独所有になります。一方で、共同相続とは、ある遺産を複数の相続人で相続し、遺産は共有状態になります。

単独相続でも共同相続で準備する書類は異なりません。

相続する者の印鑑登録証明書、実印等が必要になります。

ただし、共同相続では、使用者を1人にする必要がります。

また、車庫証明も自動車を使用する者が、最寄りの警察署にて取り付ける必要があります。

名義変更は必ず行う必要がある?!

名義変更をしなければ、自動車を譲渡することも、売ることも、廃車にすることもできません。

名義変更を放置しておくと、得に譲渡・売却する際、急いで資料を収集しなければならなくなり、非常に大変です。

不動産相続の方法とは?!車の相続との違いがある?!

不動産と自動車は、いずれも登記・登録が必要であり、戸籍謄本や相続する者の印鑑証明書を要する等、共通点が多くあります。

もっとも、不動産登記は、自動車よりも多くの書類を要すること、申請書等も複雑なものになっています。

相続財産が車のときとバイクのときで違いってあるの?!

相続財産が自動車の場合、名義変更をすることができます。

しかし、バイクでも名義変更をすることができますが、バイクの場合には、相続や売買を問わず、廃車手続をしなければなりません。

委任状を使えば、相続に必要な書類を簡単に集められる?!

委任状を用いれば、名義変更・譲渡・売却の際に、代わりに行ってもらうことが可能です。

相続に関して悩んだらプロに相談すべき?!

 自動車も含め、相続手続に悩んだらプロに相談しましょう。

分からないまま手続を進めていくと、余計な手間や時間がかかったり、取り返しがつかないミスをしてしまうこともあります。

相続に関する一連の流れを一個人でしようとすると意外に大変?!

相続手続の際、多くの場面で、被相続人の出生から死亡までの戸籍が必要となります。

しかしながら、戸籍を解読するのは容易ではなく、戸籍を何種類も集めなければならないため、非常に大変です。

また、申請書も、何を書けば良いのか分からないまま書いて提出しても、何回も修正しなければならないことがあります。

相続に関して、争いが生じたら迷わず弁護士に相談すべき?!

相続で争いが生じたら、弁護士に相談すべきです。

弁護士は、その争いの内容を聞き、適切なアドバイスを提供することができます。

また、弁護士を依頼すれば、代わりに遺産分割協議に参加してもらえます。

相続税に関して不安があったら税理士に相談すべき?!

相続税に関し、不安があれば税理士に相談すべきです。

相続税は、計算方法,財産の評価方法等が複雑になります。

また、計算が誤った場合、税務署に説明をしなければならない可能性もあります。

ですので、相続税に依頼をし、相続税の申告を任せるのが良いでしょう。

相続に関して発生する書類などで悩みがあれば司法書士に相談すべき?!

相続に必要な書類の収集等で困ったら、司法書士に相談しましょう「

司法書士は、相続人の調査、財産の調査、遺産分割協議書の作成などをしていますので、資料の収集につきアドバイスをもらえます。

司法書士に依頼をすれば、必要な資料を収集してもらえます。

各々プロに相談する時に発生する費用の相場とは?意外に安い?!

相続に関する専門家の費用は、相続遺産の額に対して一定率をかけて算出するのが一般的です。また、専門家によっても費用相場が異なります。

ですので、一律ではありませんが、ざっくりとした相場は以下のとおりです。

サービス内容 費用
遺言書作成 20万円前後
遺産分割協議書作成 10万円前後
不動産の名義変更 5~10万円前後
預貯金、株式の名義変更 5~10万円前後
車、バイクの名義変更 3万円前後
相続関係図の作成 5万円前後
戸籍、住民票の収集 5万円前後
相続税の申告 遺産総額の0.5%~1%程度

まとめ

いかがでしたでしょうか。車の相続手続きは少し複雑です。この記事を通して、少しでも車の相続手続きにいかしていただますと幸いです。

  • この記事を書いた人
篠 昌義(公認会計士/税理士)

篠 昌義(公認会計士/税理士)

株式会社相談室代表取締役。有限責任監査法人トーマツで大企業から中小企業までの監査やコンサルティング、税理士法人で大企業の法人税から個人の所得税まで幅広く実務を担当したのち、自身も経営者としてシェアリングテクノロジー株式会社(東マ:3989)の取締役CFOから代表取締役まで幅広く経験。東証マザーズ上場の責任者を務めるだけでなく、上場後の事業推進、資金調達、M&A、組織改革などを幅広く企業拡大を牽引。 詳しい経歴・プロフィールは当メディアの運営者情報をご覧ください。

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