個人事業主の領収書

【個人事業主必見】スマホで使えるオススメ会計アプリ、帳簿アプリを大公開

スマホで使える会計アプリ入門

これから個人事業主として事業をスタートさせていく上で欠かせないことが「日々の経理」です。

日々の収入と経費、利益をしっかりと把握することで事業を成長させるだけではなく、節税にもつなげることができます。

しかし、日々の経理を初心者が行うことは決して簡単なことではありません。

そこでおすすめなのが会計ソフトを使うことです。

最近では外出先でも操作することのできる会計アプリもあり、その種類も増えています。

そこで今回はずばりおすすめの会計ソフトは何か。巷にある無料、有料の会計ソフトの特徴などを詳しく解説いたします。

会計アプリ、会計ソフトはfreeeかマネーフォワードの2択!!

会計アプリ、会計ソフトをネット上で調べていると、本当にいろいろなアプリ、ソフトがあることがわかります。

また特徴が色々と並んでいますが、正直言ってどれを選べばいいかどうか全くわかりません。

業界に精通している筆者から言わせれば、執筆日現在、freeeかマネーフォワードの2択です。

それ以外の会計ソフトは、個人事業主にとっての使いやすさでいうとfreeeやマネーフォワードには劣ります。

では、freeeとマネーフォワードどっちを選べばいいかもお伝えしておきましょう。

ずばり、仕訳を簡単にうてて、確定申告を素早くやりたければfreee、規模が少し大きくなって従業員などが複数人いる場合などに、「給与計算」、「請求書作成」、「経費精算」、「勤怠管理」、「マイナンバー管理」などの機能も欲しければマネーフォワードを選べば間違いないです。

ポイント

  • freee⇒確定申告をスピーディに済ませたい人向け
  • マネーフォワード⇒複数の従業員の管理機能もほしい人向け

スマホで使える会計アプリ徹底比較

まずは、個人事業主用の経理に使えるスマホアプリをご紹介いたします。

▼スマホで使える会計アプリの比較表

(※おすすめ度は公認会計士S独自の調査によるものです)

おすすめ度1位【freee
freee
用途 仕訳記帳/確定申告
料金 

スタータープラン:月1,300円(税込)

スタンダードプラン:月2,600円(税込)

※1か月お試し無料期間有り

特徴

とにかく確定申告までの一連の経理を効率よくやりたい方におすすめ。家計簿のように簡単入力することで仕訳がきれる。

レシート撮影による領収書管理機能、銀行口座/クレジットカードとの連携での自動仕訳機能などが充実。取り込んだ日付、金額は原則変更できない。

【freee】に登録

 

おすすめ度2位【マネーフォワードクラウド会計】
マネーフォワード
用途 仕訳記帳/確定申告
料金 

パーソナルミニ:月800円(税抜)

パーソナル:月980円(税抜)

パーソナルプラス:月2,980円(税抜)

※料金はすべて年額プラン

※1か月お試し無料期間有り

特徴

freeeと同様にとにかく簡単な仕訳入力がウリ。銀行口座/クレジットカードやPOSデータなどとの連携での自動仕訳機能などが充実。取り込んだ日付、金額を変更することが可能。

会計以外の、「給与計算」、「請求書作成」、「経費精算」、「勤怠管理」、「マイナンバー管理」などが基本プランにセットになっているのがfreeeとの違いであり、特徴の一つ。

【マネーフォワードクラウド会計】に登録

 

おすすめ度3位【弥生会計オンライン】
弥生会計オンライン
用途 仕訳記帳/確定申告
料金 

セルフプラン:年26,000円(税抜)

ベーシックプラン:年30,000円(税抜)

※2か月お試し無料期間有り

特徴

銀行口座/クレジットカードとの連携での自動仕訳機能などが充実。

会計ソフトとしての歴史が長く安心感有り。

電話、画面共有サポートなどのサポート体制が充実。

【弥生会計オンライン】に登録

 

おすすめ度なし【Taxnote】
taxnote
用途 仕訳記帳
料金 

Tzxnoteプラス:年3,500円(税込)

Taxnoteクラウド:月600円(税込)

※月15件の仕訳までであれば無料で使い続けられる

特徴

とにかく、簡単、高速に仕訳がきれる、仕訳特価型のアプリ。

確定申告にむけては、データを出力して、freeeなどの各会計ソフトに同期させる必要があるが、同期できる会計ソフトは多岐にわたるため問題ない。

【Taxnote】に登録

 

 おすすめ度なし【HANJO】
hanjo
用途 仕訳記帳/確定申告
料金 

月980円(税抜)

※無料お試しプランは2019年1月31日で廃止に。

特徴

飲食店経営者向けのアプリ。

カシオが運営しており、カシオのレジとの互換性を重視しているのが特徴。

【HANJO】に登録

 

 おすすめ度なし【LS会計帳簿
LS会計帳簿
用途 仕訳記帳/確定申告
料金 

1000円(税込)で永久無料

※仕訳200件までは無料

特徴

Androidのみ対応(iphoneは対応していない)。

消費税非対応。

金額を抑えたい人向けだが、実用的ではない。

【LS会計帳簿】に登録

 

おすすめ度なし【確定申告 個人事業主用 無料会計アプリ
無料会計アプリ
用途 仕訳記帳/確定申告
料金 完全無料
特徴

Androidのみ対応(iphoneは対応していない)。

消費税非対応。

仕訳例を利用して仕訳ができる。

金額を抑えたい人向けだが、実用的ではない。

【無料会計アプリ】に登録

 

おすすめ度なし【快速仕訳
快速仕訳
用途 仕訳記帳
料金 

月300円or年3,000円で無制限使い放題

※月20件までは無料で利用できる

特徴

Androidのみ対応(iphoneは対応していない)。

簡単操作で、仕訳入力可能。

登録不要。

確定申告にむけては、データを出力して、freeeなどの各会計ソフトに同期させる必要がある。同期できる会計ソフトはfreee、マネーフォワード、弥生など多数。

【快速仕訳】に登録

 

おすすめ度なし【タブレット会計
タブレット会計
用途 仕訳記帳/確定申告
料金 完全無料
特徴

iPadのみ対応(Androidは対応していない)。

全国のほぼすべての金融機関の明細データを取り込み可能。

【タブレット会計】に登録

 

 おすすめ度なし【副業確定申告アプリCalQShare(カルクシェア)
カルクシェア
用途 仕訳記帳/確定申告
料金 完全無料
特徴

Airbnb、クラウドワークスなどのシェアリング仲介サービスの副業者向けの会計アプリ。

シェアリングサービスごとの売上管理が可能。

経費を按分できる家事按分に対応。

確定申告書の作成まで可能。

【CalQShare】に登録

 

おすすめ度なし【KAIKEI会計ソフト
kaikei
用途 仕訳記帳
料金 

オプションプラン(追加プラン):月額300円or年額3,000円

※料金はすべて税込

※仕訳数の制限などがついた無料プラン有り

特徴

簡単な仕訳入力がウリだが、銀行口座/クレジットカードとの連携機能はなし。

freee、マネーフォワードへのインポートなども可能。

カラーデコレーションなどの機能あり。

確定申告書出力機能はなし。

【KAIKEI】に登録

 

おすすめ度なし【かいけいがかり
かいけいがかり
用途 家計簿
料金 完全無料
特徴

Androidのみ対応(iphoneは対応していない)。

複式簿記ではなく、主に入出金管理に使う家計簿のアプリ。

サークルや部活動などで使う人向け。

複数のグループの登録が可能。

データ出力機能有り。

【かいけいがかり】に登録

 

おすすめ度なし【マネーフォワードME
マネーフォワードme
用途 家計簿
料金 

月額プラン:iPhone480円(税込)、Android500円(税込)

年額プラン:iPhone5,300円(税込)、Android5,500円(税込)

※1か月お試し無料期間有り

特徴

確定申告作成目的の仕訳機能はないため、家計簿機能として利用する人向け。

レシート撮影で簡単に家計簿の入力が可能。

銀行口座/クレジットカードとの連携での自動家計簿入力。

 

【マネーフォワードME】に登録

 

(2020年7月25日時点の各公式HPより引用)

色々と紹介させていただきましたが、見るポイントは2つくらいしかありません。

まず、銀行口座/クレジットカードとの連係機能は必須です。

この機能でだいぶ仕訳入力時間を短縮できます。

あと、家計簿仕様のものは個人事業主にとっては必要ありませんし、仕訳記帳機能のみしかないものも、結局確定申告用に別のソフトが必要になるため、おすすめできません

この2つの条件を考えると、そもそも残るのは、freee、マネーフォワード、弥生会計オンラインしか残りませんよね。

 freee、マネーフォワード、弥生会計を比較!!弥生も最近よい新機能が続々と出ているのでありだが・・・

さて、冒頭、freeeかマネーフォワードの2択とお伝えしました。

弥生は、なぜおすすめ度3位なのか。

実は、弥生会計は自動仕訳や銀行口座/クレジットカードとの連係機能を搭載しはじめたのが、freeeやマネーフォワードより後発なのです。

そのため、その2つの機能だけでみると、やはり弥生会計が見劣りしてしまうというわけです。

とはいうものの、弥生会計も2社に負けじと最近は機能の追加を急ピッチで進めています。

今後の展開次第では、弥生会計も侮れないかもしれません。

会計ソフトと会計アプリがある?!会計ソフトは何を選べばいいの?

会計アプリを冒頭紹介いたしましたが、実は、経理を完全に会計アプリのみで完結させるようなことをしている人はまだ少ないのが現状です。

つまり、PCで利用する会計ソフトをメインで使っている人が一般的です。

会計ソフトは会計アプリと連動させて利用すべきであるため、おすすめはfreeeかマネーフォワードの2択ということになります。

実際に世の中に出ている個人事業主向けの会計ソフトには以下のようなものがあります。

▼会計ソフト一覧

会計ソフト名 お試し期間(無料期間) クラウド型/インストール型 アプリの有無 特徴
freee 1か月 クラウド型 有り 前述しているため省略
マネーフォワードクラウド会計 1か月し

 

クラウド型 有り 前述しているため省略
弥生会計オンライン 2か月 クラウド型 有り 前述しているため省略
弥生20シリーズ 1年間(制限付き) インストール型 基本性能だけでなくサポートサービスが充実しているインストール型会計ソフト
会計王 1か月 インストール型 操作がシンプルで初心者でも操作しやすいインストール型会計ソフト
MJSかんたん法人会計 1か月 インストール型 社内での部門管理機能など管理会計の機能が充実しているインストール型会計ソフト
フリーウェイ経理Lite 制限なし インストール型 以前は有料提供されていた為、様々な機能が搭載されているインストール型会計ソフト
わくわく財務会計 1か月 インストール型 小規模事業者向けのコストパフォーマンスに優れたインストール型会計ソフト
ちまたの会計 制限なし インストール型 データ登録から利用開始まで数分で完了するシンプルなクラウド型会計ソフト
大蔵大臣NX 2か月 インストール型 操作が非常にシンプルでセキュリティ面でのサポートも充実しているインストール型会計ソフト
ツカエル会計 1か月 インストール型 グラフなどを用いた分析機能が充実している中小規模事業者向け会計ソフト
円簿会計 制限なし インストール型 無料でありながら仕訳帳関連の基本機能が充実している会計ソフト

クラウド型のソフトはアプリとの互換性が高いためおすすめ

さきほど様々な会計ソフトをご紹介しましたが、インターネット環境が整っていない、どうしても無料でやりたいなどのごく一部の人以外は、クラウド型が圧倒的におすすめです。

ちなみに、まだ多くの個人事業主が、昔ながらのインストール型を利用していますが、クラウド型を一度使ったら今のインストール型の会計ソフトは不便だと感じることでしょう。

なんといっても、クラウド型会計ソフトの一番のメリットは「作業時間や作業場所を選ばないこと」です。

なので、外ではアプリもしくはノートパソコン、事務所ではデスクトップパソコンといった具合で使い分けするイメージです。

空いた時間に経費管理を行うことで限られた時間を有効活用することができます。

また、例えば会食先で領収書をもらったときに、その場で仕訳やメモができるというのも最大のメリットになってきます。

クラウド型の会計ソフトとインストール型の会計ソフトの特徴については下記の表を参考にしてください。

▼クラウド型ソフトとインストール型ソフトの違い

クラウド型会計ソフト インストール型会計ソフト
利用端末 PC・スマートフォン・タブレット端末

会計ソフトによってはすべての端末で使用可能

PCのみ
ネット環境 必要 不要
料金 月額または年額制 購入時のみ発生することが多い
ソフトの更新 基本無料 有料な場合がある

会計ソフトを選ぶ目的を、まずは経費集計目的と割り切るのがよい

さて、よく会計ソフトを比較しているようなサイトでは、このソフトを使えば、月の売上が一目瞭然で把握できる!コスト管理がやりやすい!などといううたい文句が散見されます。

また会計ソフトの販売サイトなどでも、分析レポートのすごさなどをメリットとしているケースがよくあります。

しかし、実は個人事業主になりたての人がこのような機能を使いこなすことは難しいです。

また、結局分析は経営者自らがエクセルなどでカスタマイズして分析する方がよいというのが筆者の意見です。

なので、会計ソフトを選ぶ目的は、まずは経費集計目的であり、ひいては確定申告目的であると割り切る方がよいでしょう。

したがって、より経費集計を効率的に行えるクラウド型一択という結論になるわけです。

 

会計ソフトの役割は主に2つに集約されます。

会計ソフトの役割

  1. 日々の取引データを集計し、貸借対照表や損益計算書、確定申告書の作成などを行う「財務会計」
  2. 日々の収入や支出といった取引を集計した財務会計データや、それ以外のデータを駆使して、今後の経営にいかすために分析する「管理会計」

ここで改めておさらいですが、管理会計については、基本的に自社の費用構造を分析してより費用を削減したり、売上を拡大するために利用するもので、重要な機能にはなり得ますが、必ず必要な機能ではありません。

一方で、個人事業主は確定申告をする義務があるため、財務会計は必須の機能になります。

なので、まずは財務会計のために経費を集計管理する目的と割り切って会計ソフトを選ぶのが良いでしょう。

ちなみに大手の法人などは、各部署の経営成績を細かく把握したり、予算管理をしたりしていますので、会計ソフトの役割として管理会計も重視する傾向があります。

まずは無料のお試し版やフリーソフトなどではじめるのも手

会計ソフトの中では無料のソフトよりも有料のソフトのほうが機能性も操作性も良い場合が多いといえます。

しかし、無料の会計ソフトでは経費管理ができないという訳ではありません。

単純な入力作業だけでみれば無料の会計ソフトのほうが優秀である場合もあります。

そのためいきなり有料版ではじめるのが怖いという人は、まずはお試し版のソフトや無料の会計ソフトなどを使ってみて、自分に事業規模やレベルに合った会計ソフトを見つけていくのもありでしょう。

freee、マネーフォワード、弥生会計のご紹介

クラウド型の会計ソフト3種類(おすすめのfreee、マネーフォワードと今後期待の弥生会計の合計3種類)の特徴を改めて簡単にまとめましたので、参考にしてみてください。

freee(おすすめ度NO1)

freeeロゴマーク

クラウド型会計ソフトの中でも業界No.1を誇っており、法人企業よりも個人事業主からの高い支持を得ていることが特徴です。

弥生会計などの他社会計ソフトのデータを取り込む機能も搭載されている為、他社ソフトから乗り換えやすいのも特徴です。

料金プランはスタータープランからプレミアムプランまであり、それぞれの事業規模に合わせて料金体系が設定されています。

同社が提供している有料の請求書等作成ソフトを併せて使用することにより日々の会計業務を網羅することができます。

【freee】に登録

 

マネーフォワード クラウド確定申告(おすすめ度NO2)

マネーフォワードロゴ

最近では主流となりつつある銀行データの取り込みなどを行うことができる金融機関の種類が他社ソフトと比べ多い会計ソフトとなっています。

freeeと同様にいくつかのプランが設けられており、それぞれに合ったプランで使用することができます。

また、こちらのソフトも他社会計ソフトからのデータ移行を簡単におこなうことができる為、乗り換えやすい会計ソフトであるといえます。

そして、マネーフォワードクラウド会計の一番の特徴は「AI機能」です。

銀行データなどを取り込み、仕訳を訂正することでAIがそれらを学習し、次回の取り込みの際に自動修正してくれます。

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弥生会計オンライン(おすすめ度NO3)

弥生会計ロゴ

弥生会計オンラインは白色申告者向けのプランと青色申告者向けのプランを区別することでユーザーが迷うことなく最適なプランを選択できるよう工夫されています。

白色申告プランに関しては無料のプランがあるため、小規模事業者は無料ですべての機能を使用することができます

上記の2社の会計ソフトに共通している銀行データなどの取り込み機能はもちろんのこと、レシートなどの写真を読み込み自動で仕訳を作成してくれる機能なども搭載されており、決算書や申告書の作成、税務署への電子申告など、確定申告に必要な一連の作業をスムーズに行うことができます。

また、モバイルアプリでの仕訳作成も可能となっており、今後も様々な機能が搭載されていくと思われます。

会計ソフトについてわからない点がある場合にも電話やメールでのサポート体制も充実しているため、安心して使用していくことが可能です。

【弥生会計オンライン】に登録

 

会計ソフトは確定申告のために入れる!

さて、freeeとマネーフォワードがおすすめなのは理解していただけたかと思いますが、そもそも会計ソフトってなんのために入れるのかをもう少し考えてみましょう。

サラリーマンなどの場合は毎月会社が定めた日に給料をもらいます。

しかし、個人事業主として事業を行う場合は決まった日に収入が発生する訳ではありません。

さらに、日々の収入だけでなく経費などの支出も発生していきます。

確定申告はこれらの収入と支出を集計し、正しい所得税を計算することが目的です。

この収入と支出の集計というのが非常に面倒で手間のかかる作業となることから、個人事業主だけでなく、法人企業などの多くの事業者は会計ソフトを導入し、日々の会計管理や経営管理をおこなっています

もちろん手書きで集計することも可能ですが、多くの手間と時間がかかってしまいます。

そうなってしまうと、本業である事業に思うように時間を使えなくなり、売上も伸ばすことはできなくなるなど悪循環となってしまいます。

その為、事業を経営していく上で会計ソフトは切っても切り離すことができない存在ともいえるのではないでしょうか。

なぜ確定申告が必要なのか

会社勤めのサラリーマンなどは、「毎年、確定申告と同様のことを行っている」ということをお気づきでしょうか?

「確定申告しているつもりはない」

「そもそも確定申告とは?」

と思われる方も多いのではないでしょうか。

会社から給料をもらう際にはあらかじめ所得税が差し引かれています。

そして12月頃になると、雇用主である会社が1年間の給料から年間の所得税を計算し、毎月差し引かれている所得税の合計額と正しい年間所得税額を精算してくれます。

毎月の給料から差し引かれている金額が多い場合は還付という形で給料に上乗せして返金してくれます。

この一連の作業を「年末調整」といいます。確定申告はこの年末調整とやることは同じで、「年間の収入に基づいて所得税を計算する」という作業になります。

 

年間の収入に基づいて所得税を計算するという面では年末調整と確定申告は同じ意味合いとなりますが、個人事業主とサラリーマンは所得の種類が異なります。

個人事業主となった場合は、日々収入や経費などの支出が発生し、それらを正しく集計し所得税を計算していかなければなりません。

自分で1年間の収入と支出を集計し、所得税額を確定させ、申告・納付する

これが確定申告の目的であり流れとなります。

会計ソフトが必須な理由は自動入力機能などの効率性が高い機能の存在があるから

会計ソフトには様々な機能が搭載されており、その機能は販売会社によって様々です。

日々の取引の入力以外にも通帳やクレジットカードの自動入力機能など非常に便利な機能が搭載されている会計ソフトもあります。

振替伝票等を使って手作業で取引を集計していく場合には、

「借方科目」「借方金額」「貸方科目」「貸方金額」「摘要欄」

これらの項目を記載していかなければなりません。

例えば、

計算例

  • 毎月500件の取引がある(年間取引数が6,000件)
  • 1枚あたり1分の時間がかかる(=1時間に作成できる伝票件数は60件)
  • 1時間あたりの時給を1,000円とする

上記の条件で費用計算すると、年間のコストとしては10万円もかかってしまうことになります。

計算例

6,000件 ÷ 60件 × 1,000円 = 100,000円

会計ソフトの場合は科目名などをコード管理することや入力作業の効率化が図られているため、1件あたりの入力時間は手作業の半分以下にもなります。

つまり、会計ソフトを導入すれば、10万円まるまるとは言わないまでも半分の5万円くらいはうく可能性があります。

個人事業主用の会計ソフトで月々5万円以下のものは山ほどあります。

有料の会計ソフトを導入することで得られるメリットを考慮すると、会計ソフトを導入した場合のほうが断然お得といえます。

最初に、会計アプリの一覧を表で示しましたが、大事なポイントとして、金額を上げなかったのはそのためです。

業界に精通している筆者から言わせれば、どれもめちゃくちゃ安いため、金額ではなく素直に機能で見ましょうというわけです。

仕訳自動作成のみならず、申告書なども自動で作成される

収入から経費を差し引いた残りの部分を所得といいますが、この所得はいくつかの種類に区分されます。

会社員などの給料は「給与所得」、通常の事業を営んでいるのであれば「事業所得」、家賃や地代などの収入は「不動産所得」というように所得の種類は細かく区分されています。

その為、確定申告を行う場合は以下の所得の種類に応じて所得税を計算していかなければなりません。

確定申告における所得区分の種類は以下のとおりです。

所得区分の種類

  • 事業所得
  • 不動産所得
  • 給与所得
  • 配当所得
  • 利子所得
  • 退職所得
  • 譲渡所得
  • 山林所得
  • 一時所得
  • 雑所得

このように様々な種類のものがあり、譲渡所得や一時所得、利子所得などあまり聞きなれない言葉もあるのではないでしょうか。

しかし、確定申告においては、それぞれの所得区分に応じて正しい申告書様式で行わなければなりません。

それぞれの所得の種類によって申告書の様式が異なる為、すべての申告書を手書きで作成することは非常に難しい作業といえます。

そこで会計ソフトを使用することで所得区分に応じて適切な申告書を会計ソフトが自動で選択し作成してくれます。

申告書作成後はそのまま税務署に電子申告することもできるため、スムーズに確定申告をおこなうことができます。

また、確定申告に必要な書類だけでも上記のように様々な帳票がありますが、確定申告書の他にも償却資産税の申告書や固定資産台帳、総勘定元帳や各種財務分析に関する帳票など様々な資料を出力することができます。

それらを使って細かな経営分析をおこなうことも可能です。

白色申告でも会計ソフトは必須

確定申告をする際は次の2つの方法のうち、いずれかの方法で申告しなければなりません。

ポイント

  • 青色申告
  • 白色申告

それぞれの申告方法には特徴があり、

青色申告の特徴としては、こうです。

青色申告の特徴

  • 10万円の青色申告特別控除を受けることができる(複式簿記であれば65万円)
  • 赤字となった場合、赤字金額を3年間繰り越すことができ、翌年以降の黒字と相殺することができる
  • 同一生計の家族への給料を経費にすることができる(事前の届出が必要)
  • 30万円未満の資産を一括で費用処理することができる
  • 水道光熱費など事業使用部分に相当する金額を費用計上することができる(白色申告よりも範囲が広い)

青色申告を行う場合には日々の出納帳や売掛帳や買掛帳などを作成することが義務化されており、その手間がかかる特典として所得計算を行う際の特別控除が認められることなど、税制面での優遇処置が多く設けられています。

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一方で、白色申告の特徴はこうです。

白色申告の特徴

  • 帳簿の作成が青色申告に比べると簡単(売上と経費だけを集計)
  • 確定申告の際に作成する決算書もシンプルなので簡単

白色申告については、以前は白色申告を行う場合には帳簿などの記帳義務がありませんでしたが、平成26年分からの確定申告においては、青色申告と同様に帳簿への記帳というのが義務化されています。

その為、帳簿を作成するという面では青色申告と白色申告では違いはほとんどなく、白色申告の場合でも収入と支出の集計をとるための会計ソフトが必要不可欠であるといえます。

さらに、この帳簿をより細かなもの(複式簿記による帳簿)にし、青色申告を選択することで、上記の65万円の青色申告特別控除を受けることができます。

青色申告特別控除を受けることができれば直接所得から差し引くことができる為、非常に高い節税効果を得ることができます。

現在は青色申告、白色申告のどちらも帳簿作成と保存義務がある為、作業自体の負担はどちらも大きな差はありません。

それならば白色申告ではなく青色申告を選択し65万円の特別控除を受ける方が税制上有利になります。

また、平成30年の税制改正により、令和2年分の確定申告からはe-taxによる電子申告と電子帳簿の保存が65万円控除の条件として追加されている為、会計ソフトの必要性が尚更高まっているといえます。

会計ソフトを使った応用機能について

会計ソフトは入力機能だけではなく、入力されたデータを基にした分析機能(管理会計)も充実しています。

「今いくらぐらいの利益がでているのか」

「どこに経費が多くかかっているのか」

「去年のデータと比較して収入と支出の増減はどうなっているのか」

「資金繰りはどのような状況なのか」

このように財務分析からキャッシュフローといった資金面の分析まで非常に幅広く行うことができます。

また数値だけでなく、グラフなどを自動作成することで直感的に経営状況や売上の推移などを把握することもできます。

従業員がいる場合には経費精算用に使うことができる

従業員がいる場合に面倒なのが交通費などの精算です。

営業をおこなっていく上で交通費は必ず発生しますが、その場合にはきちんとした社内ルールをつくっておかなければなりません。

また、交通費精算の場合は、

「いつの交通費なのか」

「どのルートを通ったのか」

「タクシーなど必要だったのか」

「何目的だったのか」

「誰に支払ったのか」

など確認していかなければならないことや、社員も交通費が発生するたびに経理担当者に申請しなければなりません。

このように交通費の精算は社員も経理担当者も非常に面倒な作業といえます。

そこで交通費精算システムが搭載されている会計ソフトを使うことで、オンライン上で社員が交通費を申請できることや、出張先でも支払った交通費の入力などをおこなうことができます

移動時間にこれらの業務が行えることで業務の効率化を図ることができます。

また、入力項目が決まっているため、記載事項の漏れもなくなります。

損益分岐点の分析など、ビジネスをよりよくするための機能を紹介

事業を行っていくうえで大事なことは経営分析がしっかりとおこなえているかどうかです。

やみくもに働いても経費管理や売上が把握できていなければ事業を大きくしていくことはできません。

その為、会計ソフトの分析機能を使うことで現況の把握や、今後の課題を見つけることができます。

ここでは大きく分けて2つの分析機能についてご紹介します。

■損益分岐点の分析

売上に対して変動して発生する例えばリスティング広告のような費用を変動費、人件費や家賃のように固定的に発生する費用を固定費とよびます。

この変動費と固定費の比率などから、売上が何円以上なら利益がでるかという損益が分岐する売上高の額を損益分岐点とよびます

これらの分析なども会計ソフトによっては自動的にできるようなものもあります。

■資金繰りの分析

キャッシュフロー計算書を見ることにより事業で得たお金が何に使われているかなど、事業資金の流れを把握することができます。

これにより現在の事業経営状態の把握や事業資金の管理を行うことができます。

黒字倒産などという言葉を聞いたことがありますでしょうか。

売上が伸びていても、お金がなくなってつぶれてしまう会社などもありますので、やはり資金繰りは非常に大事です。

このように会計ソフトは様々な機能を駆使して経営者をサポートしてくれます。

経営者にとって会計ソフトはビジネスパートナーのような役割であるといえるのではないでしょうか。

まとめ

会計ソフトについて調べてみると、それぞれのソフトに特徴があることがよくわかるかと思いますが、悩んだら、freeeかマネーフォワードを使うと良いでしょう。

会計ソフトの特徴をしっかりと理解し、比較することで自分に合った最適な会計ソフトを最終的には探し出してください。

  • この記事を書いた人
篠 昌義(公認会計士/税理士)

篠 昌義(公認会計士/税理士)

有限責任監査法人トーマツ(デロイトトーマツグループ)で大企業から中小企業までの監査やコンサルティング、税理士法人平成会計社(現税理士法人令和会計社)で大企業の法人税から個人の所得税まで幅広く実務を担当したのち、自身も経営者としてシェアリングテクノロジー株式会社(東マ:3989)の取締役CFOから代表取締役まで幅広く経験。シェアリングテクノロジー株式会社では東証マザーズ上場の責任者を務めるだけでなく、事業推進、資金調達、M&A、組織改革などを幅広く遂行。 詳しい経歴・プロフィールは当メディアの運営者情報をご覧ください。

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